日本補聴器工業会によるJapanTrak2015 では
補聴器装用者と非装用者とで
もの忘れのリスクに差が出ていると報告されています。

たとえば、難聴者に
直近の1年間でのもの忘れのついて訊ねたところ、
補聴器をつけていない人は
10%がひどくなったと感じており、
66%が少しひどくなった、
24%がならなかったと回答しているのに対し、
補聴器を付けている人は、
9%がひどくなったと感じており、
55%が少しひどくなった、
36%がならなかったという結果になっています。

国内での500名ほどの回答ですが、
海外でも同様の報告がなされています。

フランスのボルドー大学のエレン・アミーバ教授による
「自己申告による難聴・高齢者における補聴器及び認知機能低下・25年間の研究」では
補聴器を使うことで難聴を起因とする
認知機能低下のリスク軽減が可能とする研究成果が
米国学会誌「Journal of the American Geriatrics Society」で
発表されています。
この報告によると、
健聴者と難聴者の補聴器装用者との間では
認知機能の低下に大きな差がないのに対して、
非装用者との間では、大きな差が生じました。

高齢者になってから一度病院に入院すると、
それがたとえ短期間であっても、
足腰が急に弱ることもあります。
補聴器で耳や脳機能の廃用症候群を避けることの有用性が
2つの報告から示されているといえます。