ライフネット生命会長の出口治明氏によると
人が社会を変えていくには、
本を読むか、人と出会うか、旅をすることの3つになるそうですが、
これは普段の生活にもあてはまることであって、
人が新しいことを知ろうとすると、
当人が意識をするかしないかにかかわらず、
この三種の神器のいずれかを使っているといえるかもしれません。

しかし、年齢を重ねるごとに、
読書をするにしても、
字が読みづらくなるし、
松尾芭蕉のように、「人生是旅」と
毎日実際に旅行に出かけることは、
足ばかりでなく、懐もイタむので非現実的です。

そうなると、人と会って喋ることが、
唯一の息抜きであったり、刺激を受ける機会になりますが、
それを阻害する要因に難聴があります。
会話は一方通行では成り立たないのだから、
人の話を聞く耳をもつ必要があります。
けれども、難聴になると、聞き間違いや、
その時の状況によっては、
わかっているフリをしなくてはいけない場合もあったりと
気苦労も絶えません。
しかも、聴力は年齢とともに、否応なしに低下していきます。

それだけではありません。
アメリカのジョンズ・ホプキンス大学の聴覚研究者による新研究によると、
難聴による脳機能の低下が明らかにされています。
(関連記事:日本語訳は[[こちら http://aozora-hearing.jp/info/hearing_loss_accelerates_brain_function_decline_in_older_adults]]をご覧ください)

難聴になると、
人とのコミュニケーションがとりづらくなり、
次第に孤立しがちになります。
そうすると、新しい情報が入って来なくなるので、
脳の機能にも影響が出てきます。

脳に刺激がなくなると、働きが鈍くなってくるのでしょう。
現在、補聴器が認知症を抑制する手段になり得るのか
研究が試みられています。