補聴器を使って、相手の話しを聞き返すことなく、
スムーズな会話を楽しみたいという方は大勢おられます。

しかし、パーティーや、会合、
喫茶店に行っても、音楽が流れていたり、
他の人同士の話が耳に入ってきたりと、
どこに行っても周りからの音が聞こえてきて、
静かな空間で話しをすることは難しいです。

そこで、周りの音にかき消され、
聞きたい相手の声がよく聞き取れないといった状況に対応する
機能がついているものも、補聴器のなかにはあります。

たとえば、補聴器を使っておられる方の後ろや横で
雑音があったり、会話があるかどうか補聴器自身が判断して、
「これは邪魔な音だな」と思うと、その音をカットしてくれます。
これを業界用語で「指向性」といいます。

会話をする時、
普通は相手の顔を見ながら話をするので
補聴器は、マイクを使って、
どこから音がしているのか分析をして、
前方の音を聞きやすくするために
他の方向の音が邪魔にならないようにするのです。
そうすることで、外野の声に気を取られることなく、
集中して話が出来るようになるという仕組みです。

安全から身を守るためにも
常に周りの音をカットするというわけではなく、
周囲の状況に応じて勝手にやってくれますが、
人の感覚に完全に合わせることは出来ないので、
ご自身で切り替えることも出来るようになっています。

また、耳かけ型は耳(耳介)の上にマイクがありますので、
音をキャッチする場所が耳の上で、耳のなかではありません。
そのため、違和感を感じられる方もおられますが、
周囲の音をカットしない状態の時、(無指向性といいます)
人工的に処理して本来の耳の機能(耳介効果)を
得られるようにするような補聴器も多くあります。

より、音が立体的に捉えることが出来、
どこから音が聞こえて来たか、その距離感もつかめるので、
会話に集中していても
呼びかけられれば気づくことが出来ますし、
空間を認識するこの方向感や距離感は
両耳装用して大きな効果が得られますので、
やはり、補聴器は片方よりも両耳にされることが基本になります。