補聴器を使うようになると
テレビやラジオのボリュームを示す数字が
小さくなることに気づきます。

これはご本人が目で見て
補聴器の装用効果を感じることが出来ます。

そしてもう一歩進んで
補聴器を前向きに使おうと思う方ほど
話し声がもうちょっと聞き取りやすくなったらいいのにと
ご相談される場合が多いです。

しかし、耳を傾けても
どうしても聞こえにくい状況はあります。
たとえば、車の運転席に座っている人が
後部座席の装用者に話しかけても
なかなか聞こえるものではありません。

それというのも話し手と聞き手の距離が近くとも、
話し手の声は話し手自身で
通せんぼされているからです。
また、車内ではラジオやDVDが流れていたり、
横を通り過ぎる車の音といったように
周囲が騒がしいため、
言葉を聞く環境としては好ましくありません。

さらにつけ加えるならば
話し手の口元が見えません。
これはぜひ頭の片隅に留めておいていただきたいことですが、
重度難聴の方であっても
話し手の口の動きや表情を見ることで
会話の内容を推測する「読話」によって
スムーズにコミュニケーションが図れる方がおられるように
難聴の方にとっては
「相手の顔が見える」ことが大切です。

ですので、もし難聴者からの
熱い視線を感じる時があったとしても
それは恋愛感情ではなく、
会話をスムーズにするための潤滑油というワケですので
ご自身が光源氏だということにはならないのです。